道東道と白糠線

2010年現在、札幌から釧路へ車での最短ルートは、道央道→道東道(夕張と占冠の間は国道274)→浦幌ICから国道392を使って、白糠へ出て国道38号線をたどるルートではないかと思います。

浦幌から白糠は、道東道が開通すれば国道392を使わなくなるので、一時的に利用者が多い道路ということになるのでしょうか。

浦幌から利用すると、途中まで国道274と国道392の重複区間。途中から国道392の単独区間。実は、国道274は、札幌から日勝峠を経て、帯広の北側を通り、本別から山間を抜けて、標茶に通ずる国道です。釧路湿原の東側にたどり着くのです。一部に未開通があるのですが、北海道でもっとも長い国道なのだそうです。

さて、浦幌から白糠のルートですが、浦幌から半分くらいは、集落も何もない、山と山の合間を抜ける道です。途中からちょっとずつ集落が見られるのですが、それと同時に非常に多くの跨道橋や橋梁が目に入ります。そう、これが白糠線の廃線跡。

かつて、十勝清水から帯広の北側を通る北十勝線も計画にあって、石勝線とこの白糠線を合わせると、札幌と釧路の時間が短縮されるはずだったというものです。白糠線は、当時の主目的であった石炭輸送の役目は消え、赤字線の全国第1号で廃線になったのだそうです。

今回、たまたま道東道が途切れているために利用した国道392のルートですが、道東道が延長されれば、再び利用することはなくなるでしょう。偶然見つけた廃線跡。ちょっと得した気分でした。

この道もかつて線路でした。

その道の突き当たりにトンネルがあります。

メンテナンスをしていない跨道橋が、何度も国道とクロスしています。

こちらは、建設中の道東道。

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