新NISAの開始で、「投資にはリスクがある」というフレーズが頻繁に登場します。一般的に「リスク」という単語には「危険」「損害」といったネガティブな意味があります。英語のriskも同様です。
ただ、投資におけるリスクは意味が少し異なります。
リスクは、標準偏差で計算されます。値動きの上がり下がりが大きければリスクは高くなります。つまり、値が上がる場合は、大きく上がるということです。「なんとなく危なそう」という感情的なものではなく、数値で表されるものです。
実際、FANG+とNASDAQ100とS&P500、そしてオルカン(全世界)と比べたときに、FANG、つまりFacebook、Amazon、Netflix、GoogleなどのIT企業が経済の値動きを大きく占めていますが、先述のどれにも含まれていて、割合いが違います。FANGの割合いが大きい順にFANG+ > NASDAQ100 > S&P500 > オルカンとリターンが大きくなります。計算上、リスクが大きくなるというわけです。リスクが大きいということは、値動きの上昇も大きいということを意味しています。
リスクが低ければ、着実に資産が増えるということはありません。下がるときは下がります。
未来のことはわからないので、FANGに投資をすれば必ず大きなリターンが得られるかどうかはわかりません。ただ、一般的な意味でのリスク(危険・損害)とは違うので、オルカンがマイナスで、FANG+がプラスということもあります。
投資系YouTuberがいろいろいますが、言うことはバラバラです。正解はありません。リスク(危険・損害)を避けたければ、リスク(大きな値動きの上昇)を捨てて、銀行に預けっぱなしが一番です。
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