【1】クレジットカード
多くのクレジットカードは、還元率0.5%です。クレジットカードの中には、1,000円以下の買い物には、端数切り捨てでポイントがつかないなど、お得 ではないカードもあるので、自分の所有するクレジットカードをチェックすると良いでしょう。ちなみに、リクルートカードは、月の支払い合計に対して 1.2%とお得。ただし、ポイントはPontaポイントなので、ローソンやホットペッパーなどで使うことになります。リクルートグループでお金が回るよう に作られているのです。
最近はクレジットカードの発行も、口座の登録も含めてオンラインで済み、審査も30分程度。1週間ほどでカードが手もとに届きます。
【2】銀行のデビットカード
北洋銀行ならJCBカード、北海道銀行ならVISAカードとして利用でき、0.3%のキャッシュバックがあります。あとからまとめて支払いがくるクレジッ トカードが気持ち悪いという人は、デビットカードが選択肢になるでしょう。即時支払いなので、口座の残額が足りなければ決済できません。
ソニー銀行のデビットカードは、VISAカードとして使え、0.5%からのキャッシュバック。ソニー銀行はネット銀行で、コンビニATMで24時間出金が手数料無料、他銀行からの入金サービスも手数料無料。もちろんスマホでいつでも簡単に残金確認ができます。
例えば、道銀に振り込まれた給料の一部をソニー銀行に自動で入金させて使うことができます(手数料無料)。デビットカードを使えば、口座にある分しか出費できません。他の銀行に振り込むのも回数制限はありますが、手数料無料です。普段使いの便利な銀行口座です。
【3】VISAプリペイド
KyashというVISAプリペイドが話題。プリペイドといいつつ、チャージしておく必要はなく、支払い金額分をクレジットカードやデビットカードから即 時チャージして支払いが可能です。Kyashにクレジットカードを登録しておけば、クレジットカードやデビットカードのポイントと、さらにKyashに 2.0%のポイントが付きます。普通のクレジットカードやデビットカードを使う代わりに、Kyashのプリペイドを使うだけで2.0%バックするのです。
アプリをダウンロードして、設定をすればすぐに使い始めることができます。ネット決済やQR決済などで使うのに便利。リアルカードを取り寄せれば、リアルな店舗での支払いにも使うことができます。
PayPayやLINEPayも話題ですが、Kyashのメリットは、VISAカードとして、多くの場所で使うことができることです。
【4】QR決済・バーコード決済
テレビでおなじみのPayPay。期間限定のキャンペーンで10%バックがあったりします。基本は0.5%の還元率。これとクレジットカードとのポイントバックを組み合わせることが可能。
【5】コンビニのプリペイドカード
セブンイレブンのnanacoポイントは、1.0%の還元率。チャージにポイントがつくクレジットカードなら、クレジットカードからチャージがお得です し、そうでない場合も、kiigoというデジタルコード通販サイトを利用すると、ポイントがもらえます。kiigoは、コンビニで並んでいるギフトカード を扱っている会社が運営しています。
ローソンのPontaポイントは1.0%の還元率。しかし、おさいふPontaは0.2%しかお得にならないので、Pontaポイントをもらって、支払いは他の手段がいいようです。
ファミマのTポイントは0.5%と低いです。Tマネーの利用も0.2%の還元率と低いので、Tポイントをもらって、支払いは他の手段がいいようです。
【6】カードは使いたくない
●いくら使ったかを把握しづらい
逆にデータがネット上にあるので、簡単に支出の履歴を見ることができます。キャッシュレス化することで、支出を意識することになります。家計簿アプリを使 うと、自動で複数のカード等のデータをダウンロードし、全体の分析までしてくれます。現金のほうがいつの間にか財布からお金が消えていく感覚があるような 気がします。実際キャッシュレスを意識している人のほうが倍以上お金が貯まるという調査結果があるようです。
●お金を払っていないのに商品を手にすることに違和感がある
クレジットカードはその通りですが、デビットカードは即時決済です。デビットカードという存在は知っていても、仕組みは知らない人が多いのかもしれません。Kyashとデビットカードを組み合わせれば、ポイントがもらえる即時決済ツールに早変わり。●利用可能枠を残金と錯覚してしまう
クレジットカード会社は、キャッシング、リボ払いや分割払いの手数料が大きな収入源なので、あの手この手で誘導しようとします。キャッシング利用枠を0円 に設定し、リボ払いの設定も可能ならオフにしておくのも手でしょう。デビットカードも選択肢に入れておくと良いでしょう。
●不正利用が怖い
不正利用補償やショッピング保険のあるクレジットカードを使えば、万が一のときも対処してくれます。Kyashはショッピング保険がないのですが、スマホ からすぐにロックすることができ、利用するときだけロック解除すればいいので、不正利用をブロックすることができます。ネット上の決済はKyashが安全 かも。
現金は落として不正利用されても、追跡不可能。記名されていないのですから。
●震災時に使えない
キャッシュレスに対応していないお店も少なくないので、震災時に関わらず現金も必要です。個人的には、現金が嫌いなのではなく、消費税導入で端数がでるようになり、小銭が増えたことが不満です。
また、震災時に使えないことが、クレジットカードを使わない理由にはなりません。そもそも現金を否定する話しではありません。
●キャッシュレス化していない店舗がある
現金のみのお店は、現金のみでないとダメな事情があるのだそうです。キャッシュレス化するとお金の動きが透明化されてしまうので、都合が悪いという話もあ るとか、ないとか。キャッシュレス化が進めば、淘汰されていくだろうという予想もあります。脱税が減れば、税務署にお金が回ってきます。これを還元してい ただけたら、うれしいですね。
●加盟店手数料でお店が損をするのでは?
クレジットカードを使うと、お店はカード会社に加盟店手数料を払い、その一部が消費者にポイントとして還元されます。JCBを扱う店舗が減っているのは、VISAやマスターカードの3%に比べ、JCBの手数料が5%と高いからだそうです。
それでも現金を扱うコストや人件費もあったり、宣伝効果もあったりするので、完全キャッシュレスになると商品の価格を下げることができるはずだということです。
●自己破産につながる可能性
日本でクレジットカードが普及しないのは、学校教育にあると言われています。借金がふくらんで、自己破産につながるという話。ネットは怖いから使わないと いうのと似ているかもしれません。一方で時代は流れていくので、避けるわけにもいかない状況。ネットもカードも使わないと、損はしないけど、得もしないと いう時代。
ちなみに自己破産は2018年で73,084件あったそうですが、そのうちカードで自己破産した人は、6.61%だそうです。人数にすれば、交通事故死者数と同レベル。3千人から4千人ってところ。多い? 少ない?
この問題も、デビットカードを使えば解決となるはずです。
●個人情報が抜かれていく
おそらく日本で一番、個人情報データを持っているLINEがほしい情報は、消費に関するもの。LINE Payを始めた理由の一つです。そうすることで、新たな消費を提案できるというのです。ポイントバックは、個人情報を提供する見返りのようなものです。 キャッシュレス化がなかなか進まない日本やドイツは、個人情報を取られることに敏感な国民性だともいわれています。
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