サスペンスな車のサスペンション

道路の段差によるショックを吸収する部品にサスペンションというのがあります。タイヤの内側にあり、縦に支えている部品です。

200px-Coilovers.jpgバネ(スプリング)を使用していますが、実は、バネだけだと段差を超えたときにいつまでもビヨンビヨンと揺れてしまうことになります。その動きを抑えるためにショックアブソーバーというものがセットになっています。車が古くなって「サスがヘタってきた」と表現するときには、バネが劣化するよりも、このショックアブソーバーが劣化してるケースが多いです。

さて、ここで数学が登場します。バネの動きは、抵抗がなければ正弦波なので、cos(コサイン)関数であらわすことができます(グラフの青ライン)。ショックを吸収するときには、減衰振動をするのですが、車のサスペンションの場合は、揺れ戻しはないほうがいいです(グラフの赤ライン)。数式は省略しますが、車の重量やバネの強さから、揺れ戻しがないように計算によって求めることができます。数学は身近なところで役に立っています。
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ただし、計算によって求められるといっても、高級車のようにフワフワした乗り心地と、スポーツカーのようにしっかりした乗り心地と、車の種類によって調整しています。

それにしても、ここ最近の、いわゆる「そろばん道路」状態でも快適なサスペンションを開発してほしいものです。

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