以前は、史跡・資料館でも無料の場所を中心に巡っていたのですが、最近は有料のところも見ています。ただ、その料金には少し不満があったりします。もちろん管理している側からすると、必要な経費などがあって料金を決めているのでしょうが、見る側からすると料金に見合った見応えがないと損した気分になります。
ただし、興味の対象は個人によって違うので、一概には言えず、なかなか難しいですね。以下、私個人の感覚で書きます。
最近訪れた場所としては、
美術自然史館(滝川市) 600円
北海道立オホーツク流氷科学センター 450円
旧商家丸一本間家(増毛町) 400円
モヨロ貝塚館(網走市) 300円
苫小牧市美術博物館 300円
野幌屯田兵第二中隊本部 100円
などがありますが、
旧商家丸一本間家は、迷路のように広く、歴史が刻まれた大変興味深いところでした。国指定の重要文化財でもあり、見応え十分。400円は安いと感じたくらいです。なぜかコーヒーメーカーがあって、ご自由に飲んでください、とあって、施設内で当時を偲びながらくつろげるスペースもおもしろいです。
モヨロ貝塚館と苫小牧市美術博物館は、今年リニューアルしたばかりのようで、どちらも貴重な資料をよく整理され、工夫された展示方法となっています。
一方、残念に感じたのは、滝川の美術自然史館です。大きなフロアがひとつと、スロープを上がった場所に小さなフロアがあるのですが、足寄町で発見されたものを展示している足寄動物化石博物館と比較すると、滝川市内で発見されたタキカワカイギュウがあるくらいで、多くは滝川と関係のない骨格標本が並んでいました。小学生が学習をするために利用するのにはいいのでしょうが、タキカワカイギュウ目的で600円はなんとも高い感じがしました。まあ、逆に他から入手した恐竜のレプリカに相当のお金がかかっているのかもしれません。
また、どの施設もそうなのですが、来訪者は少ないです。そのため、施設の方がていねいに案内してくれる場合が多々あります。施設の方は自分の商売ではないので、たぶん料金はどうでもいいはず。その施設をどのくらい熟知しているか、もしかしたらその施設を深く愛着を持っているんじゃないかと思う施設もあります。以前訪れた旧太平洋炭礦炭鉱展示館(釧路市)は、ずいぶん長い時間話をしてくださって、とても楽しめました。野幌屯田兵第二中隊本部も同様にぐるっと一周案内してくれました。
そういえば、三内丸山遺跡も、何もない穴ぼこしかないころは、説明が興味深く感じたものですが、復元建築物がそろった観光地化されたあとのガイドは、まるでバイトさんが話しているような印象。施設が充実していればいいわけでもなく、なんとも難しいですね。
あと、北海道立オホーツク流氷科学センターは、中学生以下が無料。子どもたちが遊び感覚で見学していて、施設自体に活気がありました。遊びながら学習する環境を提供していることになり、とても大切なことだと思いました。他の施設も、もし、その自治体の教育委員会が管理している施設なら、できれば中学生以下は無料にするべきだと思いました。
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